ビオラ

最近面白いなと思っているもの、ビオラ。
写真の上の方がビオラ(下はバイオリン)です。
どちらも大人用のサイズですが、大きさが一回り違います。
バイオリンには標準のサイズという物が存在していますが、それがビオラには決まっていないのだそうです。
楽器として理想的な大きさという物はあるらしいのですが、その大きさにすると大きすぎて大柄の男性でも肩に乗せるスタイルでは弾けないので、「弾ける範囲でできるだけ大きい程良い」という不思議なサイズの決め方になっています。
そんな楽器他には無いと思います。
そんなわけで、本来「オーダーメイド」で、その人の「できるだけ大きい」サイズに、という世界のようです。
なので、売られているものも様々、一点ものの中には日本人ではとても手が届かないような大きい楽器や、個性派なども存在しているのでしょう。(いままで、あまり楽器店さんでビオラに注目して見た事が無かったので、今度は是非見てみたい)
私のビオラは量産品なので、尋常な大きさと形をしているものだと思うのですが、その中にも2サイズあって、大きい方のサイズが持てたのでラッキーでした。
無駄に腕が長くて良かったなあと思った瞬間でした。
写真で比べてみると、それほどに見えませんが、実際に持ってみるとビオラとバイオリンの大きさの差はけっこうな感覚の違いとして感じられます。厚みも違います。
もちろん見た目だけではなく、出せる音の高さも違います。
バイオリンの四本の弦が低い音から G D A E (ソ、レ、ラ、ミ)なのに対して、ビオラは C G D A (ド、ソ、レ、ラ)バイオリンの一番高い音の弦が無い代わりに、バイオリンの最低音の弦のもう5度下のドの音の弦が加わっています。
それで、より「低い音」が出せるようになっているのです。
弦の違いだけでも、やや戸惑う所ですが、

楽譜は「ハ音譜表」。(写真の楽譜の左端をご覧ください、見慣れない記号があるでしょう。これがハ音記号)
五線譜の真ん中の線が「ハ音」、つまりドレミのドを表している、というちょっと珍しい楽譜を使います。
バイオリンの楽譜はト音記号のト音譜表。ピアノは上段がト音譜表、下段がヘ音譜表なので、ヘ音譜表まではそこそこなじみがあるのですが、新たな楽譜の世界です。
そんな、戸惑いポイント満載のビオラですが、弾いてみるととても面白い。
バイオリンと似た姿の楽器から出る、バイオリンと違う印象の音。
これは、数々の障害?を乗り越えるに充分な魅力と感じられます。
音の違いは子供さんたちにも新鮮に感じられるようで、「弾いてみて」と寄って来た小さい男の子に低音をお聞かせしたらビックリして目を丸くしていましたし、一緒にバイオリンとビオラのDuoを試してみた中学生の女の子は「いいねぇ〜新しいねぇ〜」との事でした。
そんな訳で、最近自分の中でブーム再燃。楽しく練習しています!。
もちろん、バイオリンも練習していますが、ビオラの後に弾くとバイオリンがちっちゃくて楽で、
それもまた新鮮な感覚です。
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