新潟バイオリン教室日記*ハルモニア雑記帳*

新潟と長岡の音楽教室『こどものための音楽の家ハルモニア』の日々のあれこれ

輝くマーマレード 

 

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我が家にひと瓶のマーマレードがあります。
これは、先日、妹がお会いした人から頂戴した手作りのマーマレードです。
滞在中は朝食に美味しく頂いておりましたが、アメリカに帰る時に持って行けず、残りは私が預かっているもの。

このマーマレードの作者は、長岡在住のドキュメンタリー映画監督、
小林茂さんです。

小林監督とは、私も昨年お仕事でご一緒させて頂いた事があって、
その時は、監督と画家の方の対談の前座でバイオリンを弾かせて頂きました。
その場の主人公である画家の方も、難病と闘いながら絵を書き続けておられる凄い迫力の人でしたが、お話の相手の小林監督の気迫、お話の面白さ、ともに半端無く、素晴らしい対談でした。

正直、その時まで、小林茂さんという方については、新潟水俣病のドキュメンタリー映画「阿賀に生きる」を撮られたカメラマンというくらいの事しか存じ上げておらず、長岡に住んでいらっしゃるという事も知らなかったのですが、お目にかかってお話をお聞きして、こんな方が今長岡にいらっしゃる奇跡!に驚きと嬉しさで、すっかり明るい気分にさせて頂いたものです。

その小林茂監督が、この度、長岡市の「米百俵賞」を受賞されることが決まったそうです。
おめでとうございます!。

米百俵賞は、長岡の米百俵の故事にちなんで、教育や人材育成に貢献した方に贈られる賞。
小林監督の受賞は「ドキュメンタリー映画を通じて教育や福祉の問題を広く発信。地味な活動だが、人間と自然との共生を訴えているところがすばらしい」ということで満場一致で決まったとの事です。

さて、話はマーマレードに戻ります。
このマーマレードの材料は、九州の水俣で有機栽培でみかんを作っている農家の方たちの「甘夏みかん」とのこと。
やはり水俣病からのつながりで、小林監督はずっと地元の農家の方達を応援しておられるということらしいです。この夏みかんのお話は、小林監督の著書「ぼくたちは生きているのだ」(岩波ジュニア新書)にも出て来ます。

ひとつの事をぶれずに地道に続ける力強さ。

小林監督の真直ぐな生き方が凝縮したようなこのマーマレードは輝きを放ち、輝きを増して行くように見えます。

なんとなく、気軽に食べにくくなってしまった感もありますが、お薬のように、ちょっとずつ噛みしめて頂いてみましょうか。

お味は、甘さひかえめ、ほろ苦い味です。


ぼくたちは生きているのだ (岩波ジュニア新書)ぼくたちは生きているのだ (岩波ジュニア新書)
(2006/07/20)
小林 茂

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category: 新潟長岡のこと

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