新潟バイオリン教室日記*ハルモニア雑記帳*

新潟と長岡の音楽教室『こどものための音楽の家ハルモニア』の日々のあれこれ

佐藤伸夫さんとのコンサート2 

 

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11月30日に柏崎市の国立病院機構新潟病院にて、画家の佐藤伸夫さんとのコラボレーションのコンサートを行わせていただきました。(コンサートの様子はこちらから御覧ください→過去記事へ戻る
伸夫さんが会場に展示してくださった2点の作品については、先のコンサートの記事でも少しご紹介させていただきましたが、伸夫さんご自身が書いてくださった解説文がありますので、ご紹介させていただきたいと思います。

<佐藤伸夫さんによる作品の解説> 


ここにある絵は、今年作業療法でOTさんのサポートを得て描いた絵です。
◇題名「明日」(左の作品)。
9月に柏崎市文化会館アルフォーレで行われた「二人三脚展」のテーマ「今日も描く、明日へ希望をつなげよう」をもとに描きました。画面上に共作へ参加した三人が選んだ、緑色の円形はアイト君、黄色の縦向き長方形は兄、赤色の横向き長方形は私と、テーマに思いを込めました。
全体の青色は海なのか草原かは自由です。また図形で、緑色は地球か?黄色は太陽か?赤色は人間か?それ以外に一人一人が柔軟に何にしようか連想をしてみると、楽しい明日が来ることでしょう。
今日がちゃんと生きられれば明日もちゃんと生きられる。
◇題名「命」(右の作品)。
肺炎で人工呼吸器を付けるために気切手術後、カーテン越しに朝日の光線が綺麗で、絵を再開したら描きたいと思っていた。横に伸びる線は、空や海や山、そして風や雲や光。丸は、鼓動する私自身。
みんな頼りなさそうな、あやうい線を、束ね力としたかった。イメージは見えないものを具現化し私の心の世界です。
皆さんにもある、心の世界を大切にしてください。


以上、佐藤伸夫さんによる解説でした。
この解説は、コンサート冒頭に会場のお客様にご紹介させていただきました。
この度のコンサートの中心となる作品です。

この2点の作品は、いつもは病院内にある、佐藤伸夫さんの美術館に展示されているものです。

コンサート終了後、楽しみにしていた、その美術館を訪問させていただきました。
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病院内の3室に、佐藤伸夫さんの作品が展示されています。
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伸夫さんの今日までの絵の歴史。
たくさんの絵と、書も!非常に見ごたえのある作品群です。
私は絵を鑑賞させていただくのが大好きなので、自分が何をしにここに来たのかをすっかり忘れてしまうほど、夢中になって拝見しました。演奏した疲れなどたちまち何処かへ行ってしまいました。
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ひきこまれるように見ています。


こちらは伸夫さんのお兄様、佐藤恒夫さんの作品の一角。
すばらしいアーティスト兄弟でいらっしゃいます。
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病院の中にいるのを忘れてしまうような、見ごたえのある作品と、赤い壁。
日本でこういう色の壁の美術館はあまりない気がしますが、ウィーンの美術史美術館を思い出す壁の色でした。
素敵な美術館でした。心に残るものを拝見させていただきました。

伸夫さん、
ありがとうございました。

category: アートいろいろ

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