新潟バイオリン教室日記*ハルモニア雑記帳*

新潟と長岡の音楽教室『こどものための音楽の家ハルモニア』の日々のあれこれ

冬菜(とうな) 

 

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「冬菜」と書いて「とうな」と読みます。

新潟の冬の野菜です。
決して派手な野菜ではないですが、
女池という新潟市内の地名がついた「女池菜」というブランド?冬菜が有名で、
他にも、産地の名前がついているものがいろいろあったりして、
それが他の野菜とちょっと違う所で面白いのです。

それぞれの地域で長い年月をかけて栽培してきた間に選抜されて、
その結果、同じ冬菜でも地域によって少しずつ違いがあるという話もあります。

新潟県人は、長い間、この「冬の菜っ葉」に特別なこだわりを持って来た、ということなのでしょう。
畑が雪の下になって野菜が不足する季節に、雪を掻き分けた下でも青々と頑張っているこの菜っ葉は、どんなに貴重だったことか。
一年中スーパーに野菜が並んでいる今の生活からは、想像がつかないですけれど。

さて、この冬菜ですが、とっても大きいのが特徴です。
小さめなのを選んで買って来たのに、長さ40センチほど。

甘みがあって、おひたしもおいしいのですが、
大量に出来てしまうので食べるのがたいへんです。

ということで、今日は若干なりとも保存の利きそうな「漬け菜」に挑戦。
冬菜はたっぷりのお湯をさっとくぐらせて、冷水に取る。
醤油、酒、ショウガの千切りを一煮立ちさせた漬け汁はあらかじめ用意、さましておく。
そこへ下処理した冬菜を漬け込む。

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湯通しするためか、おひたしとの違いがよくわからないのですが???。
ゆで時間が長いとおひたしになってしまいますので、湯通しの加減が重要なポイントなのでしょう。

今回は、ちょっと湯通しの時間が長過ぎたかも?。
でも、すぐに食べても美味しかったので、良しとしましょう。

※1月19日追記

おひたしと漬けものの違いについて、生徒さんから教えて頂きました。
漬け汁ごと頂くのがおひたし、漬け汁は絞って頂くのが漬け物、だそうです。なるほど。
漬け物というのは保存がたいせつなので、塩分強め味も濃いめの汁に浸すということですね。

その生徒さんとは、新潟の冬の終わりの郷土料理「煮菜」(祖母は「にいな」と発音していました)についても話しました。
この「煮菜」に使う漬け菜の材料は、「体菜」(たいな)という、またちょっと違う種類の菜っ葉です。
冬の初めに大量に塩漬けした体菜をそのまま食べるのに飽きた頃、すでにちょっと酸味が出て来たような古漬けの漬け菜を材料とした煮物が「煮菜」です。

雪国の冬の暮らしと意外に深〜い関わりのある「漬け菜」。
煮菜は私はまだ自分で作った事が無いのですが、いずれ挑戦しますのでご紹介はその時に。


category: 季節のしおり

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