新潟バイオリン教室日記*ハルモニア雑記帳*

新潟と長岡の音楽教室『こどものための音楽の家ハルモニア』の日々のあれこれ

干す 

 

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干し野菜、という方法があるのを最近知りました。
野菜は、この時期、季節の物は安くて新鮮で、ついついいっぱい買ってしまっては、結局使い切れなくて冷蔵庫の中で腐らせてしまいがちだったのです。
でも、そんな時は「とりあえず干しておけばいい」のです。

野菜を干す。
それは、別に新しい技でも何でもなく、先人の保存の知恵。
そういえば、祖母も大根を干したりしていたっけ。
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こんな感じ。

空気が乾燥している今の季節はほんとうに素敵。
一日も置いておけば、カラカラに乾燥して↓
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こんな風になります。
びっくりするほどかさが減ります。

ほんとうに切って干しただけの「切り干し大根」の出来上がり。
売っている切り干し大根と同じように使えて、もっと甘くてふっくらした感じ。
美味しいです。

そういえば、以前読んだ、新潟の昔の郷土食をまとめた本の中に、大根を拍子木(千切りより太い)に切って、蒸すかゆでた後、カラカラに干して使う干し大根が紹介されていました。
その食品の名前が、なんと「なめくじ」。
姿を想像すると、ああ。。と思い当たる、ある意味ストレートな名前だけれど。
でも、その「なめくじ」が、ほんの100年くらい前には、普通にご先祖様たちが作ったり食べたりしていたポピュラーな食べ物だったということに驚きます。
今では、たぶん、「なめくじ」と言っても誰も知らない。忘れられた食材です。

次はそれも作ってみようかな、名前はちょっと。。。だけど。


さて、上のオレンジと緑のピーマンのような野菜は、実は長岡野菜の「かぐらなんばん」。干した姿はこんな感じ。
食べ忘れていたら赤く熟して来たので、干してみました。
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干す事で辛さが和らいで、甘みが出て、
和食にもイタリアンにも合いそうな感じになりました。
このままオリーブオイルに漬けておいても使い勝手が良さそう。

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ほんとに良いお天気。
お日様の力は偉大です。

<追記>干し野菜で作ってみた料理です

『干し茄子のオリーブオイル炒め、昼なのでニンニク無しバージョンペペロンチーノ風』
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材料
薄切りにして一日干した茄子
同じくちょっと干したブロッコリーの茎(あったのでいれただけ、茄子だけでも良いと思います)
干した神楽南蛮(少量、はじめにオイルで炒めて香りと辛みを出す。無ければふつうの赤唐辛子でも)
オリーブオイル(炒め用)
アンチョビー(みじん切りにして少し)
チューブ入りトマトペースト(様子見て大さじ1くらい)
仕上がりに味をみて、アンチョビーだけで塩気が足りなければ+塩をぱらっと

見た目以上に、まさかの「いつもとひと味違うイタリアン!」なお味でした。
炒め物が美味しく出来ないのは、水分が出るのが原因だったのか、と目からウロコ。
上の写真にはニンニクは入っていないけれど、もちろんお好みでニンニクみじん切りを使っても良いと思います。






category: 食べる事はたいせつです

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