クリスマスツリー

教室のツリーを出しました。
毎年、このツリーを出すと先ず思い出すのは、
はじめてこれを飾ろうと計画した時に、一緒に考えて下さった生徒さんのこと。
当時まだ幼稚園くらいだったと思うのですが、樹の大きさについて
「先生より大きく無ければ樹じゃない」とキッパリとおっしゃり、子どもさんの思いがけない発想に驚かされました。
そのお言葉に従って、このツリーは私より少し大きいのです。
彼女も、もう成人されているはず。
当時の事は覚えていらっしゃらないでしょう。
さて、例年、子どもさん向きに「可愛く華やかに」飾り付けて来たツリーですが、
今年は、ちょっと大人っぽく、クラシックな感じに飾ってみようと思っています。
単なる思いつきではありますが、「毎年同じに」なのも飽きて来ましたので。
とはいえ、これから徐々につけていく飾り付けは、やはり子どもさんたちにお手伝い頂きますので、
もくろみ通りに渋くはならないかもしれません。
クリスマスツリーはドイツが発祥と言われているようです。
しかし、クリスマスというものと結びつかない以前から、大木や青々とした枝などを神聖なものとするような感じ方は昔から各国にあって、日本にもそういう木を指す「ひもろぎ」という言葉があったな、と、このツリーを見ていてなんとなく思い出しました。
門松や、七夕の笹などもその一種ですね。
自然の生命力、とくに植物の力が無ければ人間が生きて行けないのは昔も今も同じ事です。
宗教的な意味は抜きに飾っている教室のツリーですが、
一年で一番日が短いこの時季、どんよりしがちな新潟の冬に、
元気な緑の色や、赤い色、輝くものを見て心を和ませるのは、
大人にも子どもにも、ちゃんと意味がある事だと感じます。
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