小さい秋みつけた@秋分の日

9月23日=秋分の日。
いわゆる、お彼岸の中日です。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、今年は残暑も無くて、とてもすごしやすい秋晴れの一日になりました。
上の写真は庭のクラブアップルの樹。
植えて三年目、今年はいっぱい実がついて、どこかのりんご園のような写真が撮れました。
でも、この小さなリンゴ(クラブアップル リモネイ)は食べられない種類で、専ら観賞用です。
とても酸っぱいらしくて、それをちゃんと判っているのか、虫もつかないし、カラスも持って行かないのです。
食べられないのは残念な気もしますが、美味しくないからこそ観賞用として長く見られるということなのですね。
この日の朝、仕事でしばらく新潟に滞在していた妹が帰っていって。
もったいないような天気なので、予定の無かったその後の一日、思い切って箪笥の中の着物の虫干しをすることにしました。
着物はほとんど、90才の一生を着物で暮らしていた祖母のもので、床に広げると、一面茶色と紺と鼠色の、おばあちゃんらしい地味な色合いのものばかりです。
その中に、最近邦楽をはじめた妹の着物がちょっと混じっていて、そこだけ明るい色合いが新しく、我が家の箪笥の中にも久しく無かった新風を吹き込んでいるように見えました。
こうして、引き出しに少しずつ新しく綺麗な色が加わることに、箪笥の持ち主の祖母が一番喜んでくれるような気がします。

夕方、どこからか賑やかなお囃子の笛太鼓が聞えて来て。
そういえば、近所の神社の秋祭りの御神輿が、毎年この日に通るのでした。
例年この日は好天のことが多くて、この笛太鼓が、秋の日の長閑さをいっそう増してくれるように思います。
夏の新潟祭りでもおなじみの天狗様が、このささやかな行列にもお出ましになっているようなのですが、
暑い夏とは違って、天狗様も気持ち良さそうに見えます。
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