アンサンブル・フェニーチェ練習再開

アンサンブル・フェニーチェの皆さんが合奏の練習を再開しました。
次回のコンサートについてはまだ何も決まっていませんが、定期的に合奏練習をして、できることの幅を広げておこう、という目的の練習会です。
期限が切られているコンサートの練習日程ではやりきれなかった、今更な感じの基礎的なこと。
そんなことも、時間をかけて練習できるので、何も予定のない時の練習はとても貴重です。
そして、ちょっと楽しいことをやってみようかという心の余裕があるのも良いものです。
この日は、イギリスの作曲家ヘンリー・パーセルのアブデラザール組曲から「ロンド」。
そして、初見の練習としてバイオリン4部の楽譜をその場でお渡しし、直ぐに合わせてみるというお遊び(肝試し!)もしてみました。
予告なく行った初見大会にも、意外にもみなさん慌てることなく「涼しい顔で」取り組んで、数回弾くうちには「なかなか綺麗に聞こえますね」というところまで完成させることができました。
どなたも、ずいぶん合奏に慣れたなあと思います。
春の「みんなの音楽入門2」コンサートで頑張った成果が、ちゃんと一人一人の身についているのが実感できる練習でした。
2017/09/24 Sun. 10:40 [edit]
category: アンサンブル・フェニーチエ
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実りの秋

新潟といえば「お米」。
新潟を代表する風景といえば、この、田んぼの広がる新潟平野でしょう。
白一色の冬、水鏡に青空の映える5月の田植え頃、どこまでも続く緑の草原のようになる夏、いずれも美しい眺めですが、やはり一番豪華なのは一面の黄金色の稲穂の波の秋。
農家の方々の一年の丹精が結実する、喜びの時です。
この景色を見ると、自転車通学の中学高校時代に、黄金色の田んぼの中の道を通る時感じた、さらさらと風になびく稲穂の波の音、ちょっと香ばしいような稲の匂い、赤とんぼの群れ、などを思い出します。
このままどこまでも田んぼの中を走って行きたいような、そんな気持ちになる黄金の世界でした。
一面の黄金色の季節も一時で、新幹線の車窓からの景色も、もう稲刈りがだいぶ進みました。
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大切に飾ってあげてください

たまに、壊れたバイオリンに絵を描くことがあります。
バイオリンは楽器ですから、壊れていても直して使用される可能性のあるものには描きません。
バイオリンの修理の技術は素晴らしく、かなり壊れていても綺麗に修理して使用できるようにしてもらうことは大抵できます。大人用のバイオリンのある程度以上の価値のある楽器でしたら、修理することになります。
それ以前に、大人の生徒さんが楽器を壊す、という例は、今まで一回もありませんでした。
問題が発生しやすいのは子供さん用の分数バイオリン。
これは、子供さんが扱うものなので、ご本人や周囲が注意していても不慮の事故で壊れるということがたまにあります。
その時、手間と経費をかけて修理するか?となると、初心者用の量産品の楽器であることもあり、体の大きさに合わせて順次買い換え長く使用する前提のものではないこともあり、修理するという選択肢にならないことがほとんどです。早めに次のサイズに買い換えたり、一時的に教室の楽器をお貸ししてしのぐということになります。
今回のバイオリンは、8分の1の楽器で、置いてあるのをうっかり引っ掛けて楽器が飛び、割れてしまったというもの。
低学年の、勢いのいい子供さんの動きが目に浮かぶような事故です。
楽器は、表板に縦に大きな割れ目が二本。
魂柱の近くを通っているので、魂柱も外れていました。
これを直してまで使うことはないと判断し、次のサイズの楽器までの間教室の楽器をお貸しすることにしました。
割れてしまった楽器がかわいそうで、楽器を見るたびに泣いてしまう、という感性豊かな子供さんのお話に驚き、
それならば、と、壊れた楽器は私の方でしばらくお預かりすることにしました。
「お花の絵を描いて返します、何の花が良い?」とお聞きしたら、「コスモス」というリクエストでした。
それから半年、コスモスの季節になったので、コスモスを描いてお返ししました。
バリバリに割れた二本の割れ目の上には、コスモスの茎を描いて、うまくカバーできたと思います。
直線的な茎のコスモス、良いチョイスでした。
どの部屋に飾ろうか?と、嬉しそうに持って帰ってくれて、よかったです。
壊れたバイオリンだけれど、末長く、大切に飾ってあげてください。
そして、これから出会うバイオリン達は、丁寧に丁寧に扱ってあげてくださいね。
(写真、左は教室に飾ってある第1号「薔薇」、右が今回の「コスモス」です)
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