新潟バイオリン教室日記*ハルモニア雑記帳*

新潟と長岡の音楽教室『こどものための音楽の家ハルモニア』の日々のあれこれ

関川村の小さな音楽会 

 

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7月2日、関川村の旧齋藤医院母屋にて、「小さな音楽会」に出演させていただきました。
心配していた雨も、晴れ間から陽が差すお天気となり、関川村の皆さんがたくさんお集まりくださいました。

今回はバイオリン+ビオラ+ファゴット、という珍しい組み合わせでのトリオの演奏をお聞きいただきました。

この度のコンサート、最初に私がお声がけいただいて、新発田にお住いのビオラ奏者とファゴット奏者のご夫婦、中䑓さんに共演をお願いいたしました。長く楽器演奏をされているお二人ですが、本業はお医者様のご夫妻なので、旧齋藤医院のコンサートにはこの上なくふさわしい演奏者だと思います。

この企画は、初めてお話をいただいた時から、会場の「旧齋藤医院」への強い思いのある、特別な意味合いのコンサートと感じました。コンサートの内容のご相談をさせていただいている間も、そのことがずっと念頭にありました。

実際にコンサートをさせていただいて一番強く印象に残ったことも、やはり、企画された方たちも、お集まりくださったお客様も、この旧齋藤医院と、そこに暮らした方々の思い出をとても大切にされているのだなあということでした。
そこにある「愛」が、会場を温かく、明るくしていました。

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齋藤医院のお嬢様で、現在の家主の田中さん。リクエスト頂いた「思い出の曲」にまつわるお話をしてくださっています。
そのお話がとても興味深く、ついつい聞き入ってしまいました。
生活の中で音楽を楽しみ、心豊かに暮らしておられた齋藤医院の皆さんが偲ばれる、素敵なお話でした。

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リクエスト頂いた一曲、田中さんのお父様の齋藤先生の愛唱歌を歌う中䑓さん。中䑓さんは本格的に学んで、歌も歌われる方です。
この曲、古い外国映画の中の曲ですが、その物語の中の主人公もお医者様で、奥様が歌い手なのだとか。
まさに出演者のお二人のようで、ここにも不思議なご縁を感じます。

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おかげをもちまして、和やかに終演。

おいでくださいましたお客様、ありがとうございました。
スタッフの皆様、大変お世話になりました。
すべての方々に、感謝申し上げます。



<旧齋藤医院はこんなところでした。少しご紹介>
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旧齋藤医院の説明のプレートです。

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特別に見せていただいた医院の中に、プレートの説明にあった「犬ぞり」が!

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入院のお部屋の番号札。ここの何号室で生まれた、というお話をされる方が時々いらっしゃるんだそうです。
大切な思い出の医院なんですね。

この建物は、宮尾登美子の「蔵」の映画のロケにも使われたんだそうです。
私は「蔵」の大ファン(一番好きな小説家が宮尾登美子、中でも「蔵」が一番好き)なので、映画も見ていますが、もう一度見なおさなければ!と思っています。









category: コンサート

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