ゆく年、来る年

今年も色々な事があった一年でした。
しかし、しみじみと思いを巡らすような余裕も無く、大掃除とお料理を大慌てで、という、恒例の年の暮れです。
掃除をしながら、ふと窓に羽ばたく影を見た気がして、窓に近づいてみたら、
青い鳥。
では無いけれど、青(っぽ)い鳥が、しかも何羽も。
たぶん「尾長(オナガ)」という鳥です。
ちょっと大きめな綺麗な鳥で、名前の通り尻尾が長く、サッと舞う様子は思わず息を飲む美しさ。
カメラを取り出している間に、意外な素早さで群れは飛び去ってしまいました。
残っていたのは、バラの実がきれいに食べられた跡のみ(写真上)。
立つ鳥あとを濁さず か。
青(っぽ)い鳥、のおかげで、大忙しの中で、一瞬爽やかな気持ちになりました。
うちのバラの実は、どこかから旅をして来た野鳥達の大晦日のごちそうになったみたいです。
さて、人間の方も、おせち料理の支度など。

仕込み中の「クワイ」。
クワイなどというものを食べるのは、一年に一回です。
一年に一度しか作らないおせち料理はなかなか上達しなくて、毎年作り方を調べては「こんなだったっけ?」という感じです。
そもそもクワイってなんでしょう?、見た目は球根のような感じです、字は「慈姑」と書くんですね。
これをおせちに食べるのは、来る年こそ『芽が出ますように』という意味なのかな。
それは、教室には是非必要な願い事。
来年もたくさんの「芽」が出て、すくすくと育つ事を願いましょう。
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時を刻む

「時計」
自分の持っていた時計の記憶をたどると、
最初のはたぶんクリスマスにサンタクロースからもらった、ミッキーマウスの時計。
ちょっとレトロなデザインのミッキーの二本の腕が時間を指すようになっていた、そのミッキーの胸を張ったポーズが記憶の底から浮かんできます。
大切にしていました。
そして、次は、たぶん中学校に入学した時、祖母がお祝いに買ってくれたもの。
祖母のおばあちゃん仲間に時計屋のご隠居さんがいて、皮のケースに入れて持って来てくれた時計の中から、
「どれがいい?」と選ばせてもらったような記憶があって、
選んだのは、シルバーの金属のベルトで、文字盤の赤い、丸い形の時計だったような気がします。
ルビーのような赤い色がお気に入りでした。
白い文字盤の革ベルトの時計は高校の時だったか?大学生の時だったか?。
そのへんのいくつかはなんとなく記憶がハッキリしなくて、
大人になってからは、徐々に時計に感心が無くなり、20代の後半は旅先で買ったSwatchの軽い時計を愛用。
実用重視で、とにかく数字が見やすいもの。
思い出してみても、今までの人生で使った時計の数は10個以下かなと思います。
使った松やにの数より少ないかもです(松やにと比べるのもどうかとおもいますが)。
そして、世の中が携帯電話の時代になり、携帯を開けば時間がわかるようになってからは、腕時計自体をすっかり持ち歩かなくなっていました。
それには、バイオリンを弾く仕事も関係していて、仕事の時には必ず時計は外さなくてはならないので、他の方法で時間がわかれば、頻繁に着けたり外したりがめんどうな時計はいらないかなということになってしまいました。
しかし、今年の秋くらいから、妙に「時計」が目につくようになって。
小さいものなら、また持ってみようかなと思い始めたのです。
理由は自分でも良くわかりません。
実は似たような事がカメラでもあって、どんどんコンパクトな方へ行って、携帯のカメラでもいいような気がしていたのですが、今年、ちょっと機械っぽいカメラに戻りました。
さて、上の写真の時計ですが、気になってなんとなく目が行くようになった時計売り場で、通りすがりに運命の出会い?(笑)。
恐ろしい事に、一回チラリと見ただけなのに、ほんとうに夢に出て来る程に気に入ってしまったらしい時計です。
まさか、時計が夢に出て来るなんて、自分でもびっくり。
夢の中で、時計が文字盤のお星様の飾りをキッラキラさせてアピールするものですから、笑ってしまいました。
ちなみに、ちらっと見ただけなので、そこにお星様がある事はその夢の時点では知らなかったのですが、後から見たらほんとうにすごく小さい星が文字盤についていたのです。
「夢に出て来たらご連絡ください」
これは、お世話になっている楽器屋さんの言葉。
バイオリンを選んで迷って解らなくなった時に、よくそんな事をおっしゃっています。その言葉を思い出しました。ほんとうに、夢に出て来るなんて事あるんですね。
結局、この時計をクリスマスプレゼントとして夫が贈ってくれました。
思えば、人生はじめの一個のミッキーの時計以来、うん十年ぶりのクリスマスプレゼントの時計。
大切にいたします。
夢に出た時計を探してくれた義弟(彼は時計屋さんです)にも感謝。
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今年最後かな?

昨日、大掃除中ながら、ちょっとの用事にかこつけて自転車で街へ。
自転車で行けるなら、ついでの用事もいくつか出て来ます。
あまり遠くや荷物があるときはダメだけれど、近間なら、車よりもパッと回れるのが良い所。
何と言っても、この時期にこの天気は奇跡的。

いつもの道。
年内にもう一回ここを通れるとは思っていませんでした。

いつもぎょっとするこんなオブジェ。
寒い季節には、人が少ないのでとくに目につく。

帰り道。白山神社はもう初詣の準備でした。
それにしてもいつも同じルートだな私。
このルートには一年お世話になりました。
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醸す

忙しい時に限ってこんなことをやりたくなってしまう。
でも、食べられるものだし、保存できるものなので、忙しい時には便利でしょ、ね、
と言い訳しつつ。
発酵食品を作るのに凝っています。
上の写真は「水キムチ」。
とても身体に良いのだとか。
自然界にいる乳酸菌の働きで発酵させます。
(菌は入れる訳ではなく、なんと勝手にどこからかやってくるのです)
とりあえず、調べたレシピ通りにやってみました。
あっけないほど簡単に仕込めるものだったのですけれど、そこからの仕上がりは、温度任せというか菌任せというか、で、できているのかいないのか?。今ひとつ自信が無く。
お味の方は、美味しいような気もする?、食べ始めると後を引くような気もする?、という心もとない感じ。
何かまだ違うんだろうな。
しかし、超簡単なのでリピート確実です。
う〜ん奥が深い、発酵の世界。

こちらは、何度目かの挑戦になった白菜のキムチ。
思い切ってひと玉漬けてみました。
今回のポイントは「柿」と「新潟のアカヒゲ(あみ)」の塩辛を入れてみた事。

手順はだいぶ慣れて来て、何が重要ポイントなのかも、やっとちょっと解って来ました。
しかし、今回も出来としては「まだまだ」です。
気がついたその「ポイント」も、しっかりハズしています(笑)。
ハズしたからこそ問題点に気がついたので、その点は良かったかな。
学習とはこういうものなのかな。
(奥が深。。。くもないか。)
なかなか仲良くなれない「菌」。
でも、そこが面白い。
挑戦は続きます。
たぶん。
2013/12/26 Thu. 11:19 [edit]
category: 食べる事はたいせつです
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鉢植えの嵐山

昨年の秋に京都嵐山で拾って来た種から発芽したモミジの小さい木。
一年の間に、直径5センチ程の植木鉢の中で驚く程成長しました。
そして、やっと紅くなってきました。
戸外のもみじはとっくに散ってしまった季節ですが、
部屋の中に置いていた鉢のモミジの紅葉は一ヶ月遅れです。

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冬の白山公園&今朝のクリスマスツリー

本番はまだまだ先ですが、来年の発表会の準備がはじまりました。
今日は正式な予約のために新潟市芸術文化会館へ。
今は寒々とした冬景色ですが、発表会の頃には緑が一杯でしょう。
冬のこの時期に準備をはじめて、季節とともに進むのも、また、楽しみです。

新潟市芸術文化会館(通称 りゅーとぴあ)は、白山公園の一角にあります。
りゅーとぴあが出来た時に一緒に公園も整備されて、上は空中庭園、下は駐車場になっています。
白山公園の一角には、芸術とスポーツ関係の施設が集まっています。
他の建物もちょっとご紹介。

これは、県民会館。
私が子供の頃からあった大きなホールです。
外から見た感じは四角いコンクリートの印象ですが、ホールのロビーの階段の壁にさりげなくモダンな感じのステンドグラスがあったり、小ホールの裏の楽屋までの階段が何故か螺旋階段だったり、と、ちょっと不思議というか面白い所が随所にある建物です。
ひんやりとしたコンクリートと大きな鉄の扉の印象が強く、子供の頃「なんで此処はホールなのにこんなに秘密基地みたいなんだろう?」と思った記憶が。
「使いやすさ」という点では、決してポイントが高くない気がしますが、
不思議な存在感は独特なものです。

新潟市体育館
こちらも昭和の造物です。
もう50年くらい前に作られたもの。
大学の卒業式の会場はここでした。
今見ると、なんとなくモスラーっぽい色と形。
今では、郊外にスポーツ施設がいくつも作られましたが、まだ現役です。
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雲が飛ぶ

本日も大荒れの新潟。
時おり家が揺れる程に、ゴウゴウと音をさせて風が吹いています。
それでも青空がのぞいて光が差すと、一瞬世界が煌めく。
風に吹き飛ばされて行く雲の速いこと速いこと。
カラスも吹き飛ばされて行きます。

玄関先のバラの実もまだ残っています。
これは小鳥たちの冬の食料。

こちらは庭のクラブアップル(姫リンゴ)。
一個だけ落ちずに残って、自然に「木守(きまもり)」のような姿になっています。
木守とは、柿やみかんなどの果実を全部取らずに一個だけ木に残す風習。
木を守ってくれるという民間信仰のようなものとも、
小鳥などの生き物への分け前なのだとも。
このリンゴも何かがついばんだような跡がありますが、酸味が強く人間の食用には向かない実なので、
小鳥達のお口にも合いますかどうか?。
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雪が降りました

とうとう雪が降りました。
新幹線が長岡に到着すると、屋根の上は真っ白です。
長年見慣れた風景ではあるけれど、またこの季節がやって来たのですね。

こちらは先週、12月4日の新潟。
いつもの道を、今度こそ今年最後かなと思いながら自転車で。
すっかり冬の景色になりました。
冬の新潟の空は基本どんよりした鉛色のバリエーション。
青空のありがたさが身にしみます。
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おさらい会の日が決まりました

本日、来年度のおさらい会(バイオリンとフルートの教室合同の予定です)の日程がほぼ決まりました。
詳細はレッスンの時にお伝え致します。
会場は新潟市の芸術文化会館「りゅーとぴあ」のスタジオAです。
いつものゴールデンウイークの時期より少し遅い時期になりますが、その分練習もしっかりして、
良いおさらい会にしたいと思います。
よろしくお願い致します。

会場を予約に行った帰り古町方面へ行く途中、寒かったので麹の甘酒屋さんで休憩。
レトロなストーブがいい感じです。
外はちらちらと雪が降って来ました。今日は長岡は本格的に降っているらしいです。

ドカベンの像とクリスマスツリー。
たぶんいつも季節は高校野球シーズンのドカベンさんとツリーの組み合わせ、
まったく似合わないけれど、新潟ならではの景色でしょうか。
さて、今朝のクリスマスツリーです。
ちょっと飾りがつきました。

「何でみんなで飾るの?」と聞いた子がいましたが、理由は、
「その方が楽しいから」それだけです。
でも、自分の手の届かない高〜い所に付けたがるチャレンジャーがいたり、もっともっととたくさん飾りたがる積極派がいたり、一つ手に持ってず〜っと付ける場所を考えてる慎重派がいたり、と、
子供さんたちの、レッスンの時には見えない一面が見えたりして、興味深かったりもします。
みんな楽しそうなんです。
それが楽しい。

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クリスマスツリー登場

早いもので、今年も教室のクリスマスツリーを出す季節になりました。
バイオリン教室の子供の生徒さんたちに、レッスンの帰りにちょっとずつ飾り付けをしていただきます。
このささやかな恒例行事も、すでに15年くらいになり、
クリスマスツリーの思い出も多くなりました。
はじめの頃に飾ってくださった生徒さんは、もう大学生や社会人になっていらっしゃいます。
転勤で遠くへ行かれた生徒さんが、小さかった頃に、大喜びで飾ってくれた姿も思い出します。
大きくなられただろうなと、思ったり。
今年も、最初の一個を、新入の4才の生徒さんが楽しそうにピョンピョンしながら飾ってくださいました。
一日目メンバーによる飾り付けの結果は、明日ご覧に入れます。
クリスマスに向けて、だんだん華やかになる予定です。

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京都に行って来ました

法事のために京都へ行って参りました。
今回は節目の法事だったので、すこしゆっくりと滞在させて頂いて、あちこちのお庭などを拝見して来ました。
上の写真は、臨済宗 妙心寺派 妙心寺塔頭 大心院の「阿吽(あうん)の庭」
禅寺の中でも妙心寺は「修行の妨げになる」との考えで、もともとは華やかな桜や紅葉は植えず、姿の変わらない松のような常緑樹を植えたのだそうです。
その気風が伝わってくるような静かなたたずまいの庭です。
「阿吽」(あうん)とは、サンスクリット語の始めと終わりの二音。阿が宇宙の始まり、吽が終わりを意味する言葉。深い禅の境地を表しているお庭なのだそうです。


嵐山 臨済宗 天龍寺派 宝厳院 「獅子吼の庭」
こちらのお庭は、巨石が配されたダイナミックなお庭でした。
荒々しいから「獅子」なのかなと思ったのですが、そうではないようで、「獅子吼」とは釈迦が説法をする様子を表した言葉とのこと。このお庭を見て歩く事によって釈迦の教えが自然と身につく、というコンセプトらしいのですが、紅葉の今は大にぎわいで、静かに鑑賞するのは難しかったです。

臨済宗 天龍寺派大本山 天龍寺 曹源池庭園
天龍寺を開いた禅僧、夢窓疎石は、作庭のスーパースターでもあります(当時も今もスーパースター、作品のお庭は2つ(2寺)世界遺産)。その夢窓疎石の造った庭。このお庭は嵐山を借景にスケールが大きく、しかも、極楽浄土とはこんな所かも?と思わせるような明るさと優しさに満ちているようです。
曹源池のいわれは、夢窓疎石が池底の泥の中から「曹源一滴」(一滴の水は、あらゆる物の根源であるという意味)と記された石碑を発見したからとか?!。いいものが出て来ましたね。

俳句の聖地 落柿舎(らくししゃ)
柿はまだ樹にありました。

律宗 法金剛院 浄土式庭園
平安末期の浄土式庭園で、極楽浄土の様子をお庭で現しているそうです。
法金剛院は、待賢門院(大河ドラマ「平清盛」では壇れいさんが演じていました)が、出家後こちらに住んでおられたことと、交流のあった西行もここを度々訪れていた事で有名。

臨済宗 南禅寺派大本山 南禅寺
歌舞伎で石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」と見栄を切るのは、この門の上。


浄土宗西山禅林寺派総本山 禅林寺 通称「永観堂」
「秋は紅葉の永観堂」とうたわれている通りのみごとな紅葉でした。
見返り阿弥陀と呼ばれるご本尊でも有名。念仏を唱えながら本尊の周りを回っていた僧永観の前を、いつの間にか本尊の阿弥陀仏が壇から降りて先導し始め、驚いた永観が立ち止まると、くるっと振り向いて「永観遅し」とおっしゃったという不思議でもあり微笑ましくもあるような伝説があり、本尊の阿弥陀様はその時のまま、いまも左の肩越しに顔を後ろへ振り向けたお姿です。

臨済宗 建仁寺派 高台寺
ライトアップに行ってみました。
大にぎわいで、初詣並みの人ごみ。
こちらのお寺は、豊臣秀吉の奥方「ねね」が、出家後亡くなられるまで住まわれていた「ねねの寺」として知られています。
豊臣の時代の栄枯盛衰をすべてご覧になった「ねね」さんは、どんな思いでここにいらしたのでしょうか。
ともあれ、伏見城から移築したという建物もあり、豊臣時代の華やかな雰囲気を彷彿とさせるお寺です。
今回も、美しいものをたくさん体験できた京都でした。
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