新潟バイオリン教室日記*ハルモニア雑記帳*

新潟と長岡の音楽教室『こどものための音楽の家ハルモニア』の日々のあれこれ

新潟はりみ 

 

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教室の掃除をするのは毎日の仕事です。
掃除機も使いますが、最近気に入っているのはこの組み合わせ。

和歌山の職人さんが作った棕櫚の荒神箒と、はりみ。

和歌山の棕櫚箒との出会いはもう10年以上前で、京都の三条の箒やさんで購入して、
頑張って新潟まで持ってきた大きい箒が一本、今も現役です。
その優秀さは実感していたので、小回りのきく荒神箒も最近買い足しました。

はりみ、は、和紙と竹ヒゴでできていて、柿渋が塗ってあります。
軽くてしなやか、
なんとも言えない良い色と、良い形です。

これを持ってお掃除していると、生徒さんから
「かわいいちりとりですね」と言っていただくことがあります。

この「はりみ」は、新潟はりみ、と言うらしく、
生産地は新潟、と書かれていることもあるのですが、
新潟のどこで作っているのかな?と思って調べても、わかりません。
古くは、農家の方が農閑期に作っていた、というような情報はちょっと見つかります。
今でもそういう感じなんでしょうか。

毎日手にする道具が、美しいものであること。
今年は特に、そういうちょっとしたことに、心が助けられる感じがすることがあります。

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炎天下の黄色 

 

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明るい黄色に、思わず足が止まりました。

マツバボタンかな。

頑張って咲いています。

歩道の真ん中のひび割れです。

小さな命の力強さに、驚きと尊敬の気持ちが湧いてきて、
しばらくの間つくづくと眺めました。



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梅日和 

 

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白山公園の真っ先に咲く白梅、今日はこんなに華やかに咲いていました。

一斉に咲く桜と違って、梅は種類によって開花のタイミングが違うので、同じ梅林の中でも全体がつぼみで全く開く気配のない木もあります。
梅林全体で見れば、まだ二分咲きくらいの印象です。

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今日の発見。
前回ここを通った時と大きく違うことが一つありました。
それは、梅の花の周りをミツバチがぶんぶん飛び回っていたこと。

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咲いている花が少ないので、早めに活動を始めたミツバチたちがみんなここに集まってきているのでしょう。
きっとそうに違いない、と思えるほどの、たくさんの蜂が楽しげな羽音を立てていました。

今年の啓蟄(けいちつ:暦の上で、虫が活動を始める日)は3月6日だそうです。
それより一週間早く活動を始めている虫たち。

今年の春の訪れは少しはやそうです。




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図書館 

 

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今年は本をたくさん読みたいなと思って、今日は新潟市の図書館へ。

子供の頃の、暗くてちょっとカビ臭いイメージの図書館とは大違い、
今の図書館は明るくて使いやすいです。

楽しくてあれもこれもお借りしたくなっちゃいます。

写真は併設のカフェ。


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小正月の行事 さいのかみ 

 

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小正月の行事「さいのかみ」
1月13日(日曜日)、長岡の県立歴史博物館の駐車場で行われた「さいのかみ」に行ってきました。

当地では昔から「さいのかみ」と呼んでいるので、違和感はありませんが、全国的には「左義長(さぎちょう)」「とんど」など、いろんな呼び方があるようです。

この「さいのかみ」は毎年やっているそうなのですが、私が行ってみたのは今年が初めてです。
お世話になっております俳句の句会の一月のお題が「とんど」で、とにかく体験してみなくては!と思って行ってみることにしました。
例年なら、この時期の会場付近は道路まで雪に覆われていてもおかしくないのですが、今年の新潟は今の所近年にない暖冬で、今年は道路は全く無雪。


会場に近づくと予想しなかったほどの大きさの「さいのかみ」が見えてきました。
「さいのかみ」は、私の子供の頃は郊外の町内会なども開催していたので、見たことはあるのですが、これはイメージしていたものの5倍くらいの大きさで、驚きました。
一気にテンションが上がります。

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裾の部分には、だるまや書き初めが綺麗にレイアウトされております。

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集まった群衆は、手に手に「イカ」を持って待機!
ちょっと異様な光景。
どんど焼で焼くものは、各地で違うらしいですが、新潟は「イカ」です。

点火前、人々の期待が高まる中、博物館の館長さんのご挨拶があり、
この「さいのかみ」は、もともと博物館の付近の関原地区の行事だったのだが、なかなか地域だけでは存続が難しくなり、博物館が共催するようになったこと、開催し始めて長くなるがこんなにいい天気なのは初めてだということ、博物館のイベントとしては、一気に集まる人の数が最大で600人くらいであること、など、お話がありました。
用意したイカはすでに完売とのこと。

博物館なので、もうちょっと民俗学的な説明などがあるのかなと思いましたが、今か今かとイカを手に待つ群衆の気迫に圧されてか、お話は手短に終わりました。

そして、点火。
火がついた途端に恐ろしいスピードでてっぺんまで燃え上がります。

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離れていても危険を感じるほどの炎の勢いと熱、火の粉や灰も飛び散るので、人垣を作っていた群衆も一旦は後ずさりして見守ります。

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けっこう長い間燃え、消防団の人たちが火を整えてから囲みが解かれ、火の近くまで寄れるようになりました。
そこからは「イカ焼き大会」に。
静まったとはいえ、火はまだ熱く、なかなか接近できず遠くから焼きます。
ここで竹の長さが役に立ち、魚釣りをしているような形に。
老いも若きも一心にイカを焼いています。

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なかなか盛大な「さいのかみ」でした。


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これは、お餅やさんの店内に飾られていた小正月の飾り「まゆ玉」。
五穀豊穣を祈る縁起物です。

雪に閉ざされて昼でも薄暗かった、昔の越後のこの季節に、「まゆ玉飾り」の鮮やかな色はどんなに心を和ませる楽しいものだったことだろうと想像できます。明るい黄色が多い色付けに、春を待ちわびる越後人の気持ちが感じられます。


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